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胃がん
診断名  : 胃がん

主な症状 :食欲不振を伴う胃のもたれや痛み
        体重減少
        胃薬をやめると症状が再発する
        初期は症状がない


  • 胃のもたれ胃の痛み食欲不振を伴うことが 特徴です。 薬をやめると、また症状が出ます。 ですから、繰り返す症状には胃内視鏡が必要です。
  • さらに進行すると、がんからの出血で、血を吐いたり下血(便に血が混じる)したりします。 また、胃の出口(幽門
    部)が、がんで塞がれると、食べたものを吐くようになります。(幽門狭窄)
  • 胃のレントゲン撮影でも見つかりますが、最終的には胃内視鏡で組織を調べて診断が決定します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌陽性の胃炎、悪性貧血(無酸症の胃炎を伴うビタミンB12欠乏性貧血)、過去に胃潰瘍
    などで胃切除を受けた人などが胃がんになりやすいといわれています。


受診科と治療

  • 外科(消化器科)を受診しましょう。
  • 胃以外の臓器に転移がなければ、根治手術(完治する見込みのある手術)をします。(見つかる胃がんの約3分
    の2)
  • 通常は胃の3分の2を切除しますが、大きなものや、噴門部のがん、硬性がん(胃粘膜下に大きく薄く広がるがん)
    では、胃の全摘出をします。
  • がんが胃を突き抜けて腹膜に達している場合や、他の臓器に転移している場合でも手術をする場合があります。
  • がんを小さくしたり症状を改善したりする目的で、化学療法を行うこともあります。



胃潰瘍・十二指腸潰瘍
診断名  : 消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)

主な症状 :空腹時のみぞおち(胃)の痛み
        背中の鈍痛(にぶいいたみ)
        少し食べると痛みはおさまる
        体重の減少はない


  • 空腹時にみぞおちの痛みが出現しますが、少量の食事で痛みが弱くなることが特徴です。  胃の裏側の背中が痛むこともあります。(特に十二指腸潰瘍の場合) 痛みは1日のうちで 強くなったり弱くなったりします。
  • 激しく持続的な痛みでは、潰瘍の穿孔(胃壁に穴が開く)が疑われます。
  • 鎮痛剤やステロイド剤を服用中の場合、痛みがないこともあり、突然の出血で見つかることもあります。
  • 消化性潰瘍の多くはヘリコバクター・ピロリ菌が関係しています。 胃内視鏡による組織検査、尿素呼気検査、血液
    の抗体検査などで見つけます。 陽性の場合、菌を除去すると消化性潰瘍の再発が少なくなります。
  • 胃潰瘍は中年以降に多く、胃の出口や内側のカーブしたところによくできます。
  • 十二指腸潰瘍は比較的若い人に多く、胃と十二指腸の境や、その先の十二指腸球部によくできます。


受診科と治療

  • 内科(消化器科)、あれば外科(消化器科)を受診しましょう。
  • 禁煙し、過度のアルコールやコーヒーの摂取を控えます。
  • 胃酸の分泌を抑制する目的で、プロトンポンプ阻害剤(オメプラール錠、タケプロンカプセルなど)やヒスタミンH2
    ブロッカー受容体拮抗剤(タガメット錠、ザンタック錠、ガスター錠など)を用います。
  • 粘膜保護剤(アルサルミン散など)も使われます。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌に対しては、プロトンポンプ阻害剤と抗生剤(サワキシリン錠とクラリス錠)が使われることも
    あります。
  • 潰瘍が血管を侵食して出血する場合には、胃内視鏡によるアルコール止血をすることがあります。 これで止血
    できなければ、手術を考慮します。



逆流性食道炎
診断名  : 逆流性食道炎

主な症状 :食後の胸やけ
        横になったり、前にかがんだりするとひどくなる
        すっぱい胃液が口に逆流することがある


  • 食後30~60分で、胸やけが起こります。 食後すぐに横になったり、前屈みになったりすると、 胃酸が胃から食道に逆流しやすくなるので症状が出やすくなります。
  • 逆流性食道炎が長い間続くと、食道の壁が変性(バレット食道)してしまい、潰瘍(ただれ)や狭窄(ふさがり)を起こし
    やすくなり、食道がんも多くなります。
  • 強い酸性の胃酸が食道に逆流するために起こる食道炎で、原因としては、食道裂孔ヘルニアがあるとき、食道と胃の
    間にある弁の締りがゆるい時、特別な病気で胃や食道の動きが悪い時などがあげられます。
受診科と治療
  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 食後1時間は、横になったり寝たりしないよう、また前屈みにならないようにします。
  • コルセットやガードルなど、腹部を圧迫するものを着用しないようにします。
  • 症状がひどい場合には上体を少し高くして寝ます。
  • 薬としては、プロトンポンプ阻害剤(オメプラール錠、タケプロンカプセルなど)、H2ブロッカー(ガスター錠、ザンタック錠
    など)をつかいます。



食道がん
診断名  : 食道がん

主な症状 :固形の食べ物がのどにつかえる
        水分はのどにつかえない
        体重減少


  • 固形物が飲み込みにくくなります。 水分は大丈夫なことが特徴です。 時に飲み込むときに痛み があります。 これらの症状はしだいに強くなり、食欲の減退とともに、体重は減少 し、胸や背中に痛みが出たり、声が嗄れたりすることがあります。
  • 食道にできるがんで、喫煙とアルコールの常用者、慢性の逆流性食道炎のある人などに多いといわれています。 50
    ~70歳に多く見られますが、症状が出たときには進行していることが多く、治療が難しいがんの1つです。
受診科と治療
  • 外科、あれば消化器科を受診しましょう。 大手術になるので、十分な設備があり、経験の豊富な医療施設が望ましいです。
  • 食道壁にとどまっているがんは、手術だけで治ることもあります。 しかし、症状があるときには進行していることがほとんど
    ですので、隣接のリンパ節転移があるときには、化学治療と放射線治療を併用したりします。
  • 食道の隣接臓器にがんが広がっていたり、離れた臓器に転移している場合は、根治手術は望めないので、症状を取る
    ための手術や放射線治療、あるいは化学療法を行います。

急性胃炎、慢性胃炎
診断名  : 急性胃炎、慢性胃炎

主な症状 :みぞおち(胃)のもたれ、痛み
        少量の食事でおなかがいっぱいになる
        体重の減少はない


  • みぞおちのもたれや痛み、吐き気、すぐに満腹になるなどの症状がでます。  下痢や発熱はありません。 急性胃炎では症状が強く、突然出現し、慢性胃炎では症状は弱く、繰り返します。
  • 胃がんに比べて体重の減少がないことが特徴です。
  • 胃炎には、ヘリコバクター・ピロリ胃炎、自己免疫性胃炎、びらん性胃炎、アニサキス症などの種類があります。
  • ヘリコバクター・ピロリ胃炎はヘリコバクター・ピロリ菌によって起こる胃炎です。 もっともよく見られる胃炎で、年齢とともに
    増加します。 胃潰瘍や胃がんの原因になるといわれています。 血液検査、呼気検査、胃カメラによる組織検査などで
    診断します。 多くの場合慢性胃炎としてみつかります。
  • 自己免疫性胃炎は、自己免疫によって胃壁が破壊され、ビタミンB12欠乏症の貧血と無酸症(胃酸が出なくなる病気)
    を起こす胃炎です。
  • びらん性胃炎は、アルコール、薬剤(とくに鎮痛解熱剤)、ストレスなどで起こる胃炎です。 ストレスには精神的なものの
    ほか、大きな外傷ややけど、脳卒中、人工呼吸器の装着、重症な病気なども含まれます。 炎症のために胃の粘膜が赤く
    ただれ、ひどい場合には出血することもあります。 多くは急性胃炎として見つかります。
  • アニサキス症は、生のすしや刺身で起こすことがあります。 食べてから30~60分で、激しい胃の痛み
    が出現します。 アニサキス(寄生虫)の幼虫によるもので、加熱や冷凍をした魚は大丈夫です。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • まず、原因となるものをのぞいた後、薬剤治療を行います。
  • ヘリコバクター・ピロリ胃炎では、ヘリコバクター・ピロリ菌に対して抗生剤を使うことがあります。
  • 自己免疫性胃炎では、ビタミンB12注射(カロマイドS)やビタミンB12剤(メチコバール剤)を使います。 びらん性胃炎
    では、原因となるアルコールやコーヒー、たばこ、薬剤、食べすぎなど各種のストレスを取り除きます。
  • 粘膜保護剤(アルサルミン散、ムコスタ錠、セルベックス錠など)のほか、胃酸分泌を抑えるために、H2ブロッカー(
    ガスター錠、ザンタック錠など)、あるいはプロトンポンプ阻害剤(オメプラール錠、タケプロンカプセルなど)が使われます。
  • アニサキス症では、胃内視鏡で虫体を除去します。 除去しない場合は、アニサキスの幼虫が死ぬまで(数日間)痛み
    ます。



虫垂炎
診断名  : 虫垂炎(盲腸)

主な症状 :上腹部から右下腹部へ移動する腹痛
        微熱(38℃以下)
        便秘


  • 虫垂(盲腸部にある筒状の袋)に異物や便の固まり、あるいは細菌が入り込み炎症を起こす病気で、始めは 上腹部(胃部)が痛みますが、1日以内で右下腹部へ痛みが移動することが特徴です。
  • 微熱があり、便秘がちになります。 熱があって下痢を伴うときは、感染性
    腸炎(食あたり)を疑います。
  • 放置すると、3日以内に虫垂が破れてしまいます。 このとき、痛みはより強く腹部全体に及び、熱も高くなります。
受診科と治療
  • 外科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 手術となりますが、その前に抗生剤を点滴で投与します。
  • 虫垂炎が疑われたら禁食とします。

過敏性腸症候群
診断名  : 過敏性腸症候群

主な症状 :1日の排便回数が多い
        多くの場合、下腹部痛を伴う(下痢)
        不都合な時に排便したくなる
        神経質や心配症の人に多い
        検査で明らかな異常が見つからない


  • 実際の病変がないのに、腸の働きが狂う病気で、精神的な要因が強いと考えられています。
  • 1日の排便回数が増えます。 多くは下腹部痛を伴いますが、排便で楽に
    なります。 会議や試験の直前、通勤途中など不都合な時に排便したくなることも特徴です。
  • 時には便秘が主症状の時もあります。
  • 普段でもお腹の張りを訴えることがあり、神経質な人や心配症の人に多いといわれており、検査をしても
    明らかな異常がみつからない
    ことが特徴です。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 心配のない状態であることを、まず自分でよく理解しましょう。
  • 整腸剤(トランコロン錠、セレキノン錠など)や抗うつ剤(トリプタノール錠など)を使うことがあります。 便秘には便秘薬
    (アローセン散、アジャストA錠など)を使います。

大腸ポリープ
診断名  : 大腸ポリープ

主な症状 :症状はない
        便潜血が陽性
        大腸ファイバーや大腸レントゲンで見つかる


  • 大腸の粘膜が盛り上がったり、こん棒状に飛び出す病変で、腫瘍性の線腫(アデノーマ)と、単なる肥大に分けられます。  ポリープのうち約70%が線腫です。
  • ポリープは小出血しやすく、微量の血液が便に混じるので、便潜血の検査が陽性になることが
    あります。 したがって、便潜血が陽性の場合には、大腸ファイバー(大腸内視鏡)や大腸レントゲンで確認します。
  • 線腫は将来がんになるといわれ、特に1センチを越えるものは、すでに一部ががん化している確率が高くなります。


受診科と治療

  • 外科、もしくは内科を受診しましょう。
  • 1cm以上のポリープは、大腸内視鏡で切除して組織を調べます。
  • その後も、3年に1度は大腸内視鏡でポリープの再発がないかをチェックします。
  • 少量のアスピリンが、線腫のがん化を抑制するといわれています。



大腸がん、直腸がん
診断名  : 大腸がん、直腸がん

主な症状 :便潜血が陽性
        便に血が混じる
        最近、便秘になった


  • 大腸の名称は、(小腸)→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸→(肛門)となりますが、大腸がんの 発生部位は直腸からS状結腸が50%、上行結腸が25%、横行結腸から下行結腸が25%といわれています。 ほとんど が50歳以上の人で起きます。
  • 初期のうちは症状はありませんが、便潜血(Fヘモグロビンテスト)が陽性で出ることがあります。
  • 親族(特に1親等)に大腸がんや直腸がんがある人、大腸に線腫がある人、潰瘍性大腸炎がある人などは大腸がんや
    直腸がんになりやすいといわれ、定期的な検診が必要です。
  • がんが成長すると症状が現われてきますが、できる部位により症状が異なります。 直腸からS状結腸では
    便秘がち
    になったり(ときに下痢を伴う)、排便後に残便感があったり、便に血が混じったりします。 上行結腸
    では、まだ便が固まっていないので、便秘症状はあまりなく、便が黒くなったり血がついたりします。


受診科と治療

  • 外科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 摘出したポリープの一部ががん化しているときは、その後大腸ファイバーで定期的なチェックをします。
  • 大腸がんも直腸がんも手術をします。 直腸がんの初期のものは、排便機能を残すために、肛門から内視鏡で切除
    します。
  • 進行したものでは、化学療法や放射線療法を併用します。



急性肝炎
診断名  : 急性肝炎

主な症状 :強い倦怠感(だるい)
        食欲不振
        微熱と黄疸(目が黄色くなる)
        軽い腹痛や下痢


  • 薬剤でも起こりますが、多くは肝炎ウイルスで起こります。
  • 肝炎ウイルスとしては、A型、B型、C型が主なものです。
  • A型肝炎は、汚染された水や食物で起こります。 不潔な場所や開発途上国に多くみられます。 
    ほとんどが2ヶ月以内に治ります。 慢性化することはありません。
  • B型肝炎は、性交、輸血、母子感染で移ります。 ほとんどは治癒しますが、1~2%は慢性化
    します。 慢性肝炎になると、肝硬変や肝がんが高率に発生します。
  • C型肝炎の原因としては、輸血や性交、母子感染は比較的少なく、多くの場合その原因はわかり
    ません。 高率(80%以上)で慢性化します。 慢性肝炎になると、B型同様、高率に肝硬変や肝がんになります。
  • 現在では、献血の時にB型、C型肝炎をチェックしているので、輸血による感染はほとんどありません。
  • 急性肝炎の症状はほぼ共通で、風邪のような症状が長引いて、強いだるさ、食欲不振、吐き気、
    下痢などを起こします。 微熱や黄疸を伴うこともあります。
  • 劇症肝炎は、急性肝炎のごく一部(1%以下)に発症する、死亡率のきわめて高い劇症の肝炎
    です。 進行すると黄疸と皮下出血、意識障害を起こします。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 安静と対症療法(原因に対する治療法がないので)になります。

慢性肝炎
診断名  : 慢性肝炎

主な症状 :症状は特にない
        血液検査で肝障害(GOT、GPTの高値)を指摘される
        肝障害が6ヶ月以上続く


  • 6ヶ月以上、血液検査で肝障害(GOT、GPTの値が高い)が続くことが特徴です。
  • 症状はほとんどありません。
  • 慢性肝炎には、薬剤性肝炎や自己免疫性肝炎などもありますが、多くはB型、C型のウイルス性肝炎です。
  • B型慢性肝炎は、急性B型肝炎の約1~2%が慢性化してなるといわれています。
  • C型慢性肝炎では、急性C型肝炎の80%以上が慢性化してなるといわれています。
  • B型およびC型慢性肝炎では、長い期間を経て、高率に肝硬変や肝がんが発生します。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • インターフェロン注射、強力ミノファーゲン注射、ウルソ散、グリチロン錠、小柴胡湯などが使われます。
  • インターフェロン注射は、うつ病や心臓障害などに副作用があるため、注意が必要です。
  • B型慢性肝炎では抗ウイルス剤のラミブジン(ゼフィックス錠)、C型慢性肝炎ではインターフェロンとともに
    抗ウイルス剤のリバビリン(レベトールカプセル)が使われることがあります。




肝硬変
診断名  : 肝硬変

主な症状 :倦怠感
        体重減少
        手のひらが赤黒い
        上胸部に多数の赤いクモ状(糸くずのような)の斑点
        腹水


  • 肝臓の細胞が壊れてボロボロになり、肝臓としての働きができなくなる病気です。 アルコール性肝炎、B型および C型慢性肝炎が主な原因です。
  • 長い間無症状ですが、しだいに倦怠感や体重減少が見られるようになります。 
    手のひらは薄く赤黒くなり
    、首から胸にかけて赤い小さなクモ状の(糸くず状の)斑点
    いくつもできます(クモ状血管腫)。
  • 進行すると、黄疸(白目の部分や皮膚が黄色くなる)や腹水、足のむくみが
    出現します。 また、胃腸や食道静脈瘤からの出血のために吐血することがあります。 さらに進行すると、アンモニアなど
    の有害物質がたまり、意識が混濁してきます(肝性脳症)。 そして、ついには意識消失となります。
受診科と治療
  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • 飲酒は禁止します。 腹水やむくみには、利尿剤を使ったり、腹水吸引、シャント手術などをします。
  • 肝性脳症(意識障害)には、タンパク制限、ラクツロース、アミノレバン注射など、胃腸の出血には、ビタミンKや凍結血漿
    が使われます。
  • 食道静脈瘤の出血では、内視鏡的な硬化療法(止血剤の注入)などが行われます。
  • 肝移植も考慮されることがあります。



アルコール性肝炎
診断名  : アルコール性肝炎

主な症状 :無症状が多い
        アルコールの多飲
        血液検査で肝障害(GOT、GPT、γ-GTPの上昇)


  • アルコールの過剰摂取で肝臓の細胞が破壊されてしまう病気です。 B型およびC型慢性肝炎 と並んで肝硬変の主要な原因となります。
  • アルコール摂取量が多いほど、また飲酒期間が長いほどかかりやすくなり、B型あるいはC型肝炎があると、さらに
    悪化しやすくなります。
  • 血液検査で、GOT、GPT、γ-GTPが上昇しますが、GOTがGPTより高いことが特徴です。 ビリルビンも上昇して
    黄疸を起こしますが、これが高いほど重症です。
  • 多くは症状がありませんが、進行すると食用不振、腹痛、腹水、発熱
    皮下出血などが出現します。 時にはアルコール性脳症のため、妙なことを言い出すこともあります。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器科を受診しましょう。
  • アルコールは禁止します。
  • 十分な栄養(特に糖質のグルコース)とビタミン(特にB1と葉酸)を補給します。
  • アルコール性脳症やひどい黄疸では、ステロイドが使用されることもあります。



胆石症
診断名  : 胆石症

主な症状 :無症状も多い
        右上腹部の痛み(多くは激痛)
        発熱(胆のう炎を併発した時)
        肥満者に多い


  • 胆嚢に結石ができる病気で、女性に多く、加齢、肥満、糖尿病、妊娠などが誘因となります。
  • 多くの場合無症状で、X線やCTの検査で偶然に見つかります。
  • 20%ほどに症状が現われ、右の上腹部が痛みますが、多くは激痛です。 このため、右上腹部
    を手で押さえてかがみこんでしまう姿勢が特徴です。
  • 細菌感染を併発すると、胆のう炎を起こします。 痛みの他に熱が出ます。 胆のう炎のほとんど
    が、胆石を持つ人に起こります。
  • 胆石は、コレステロール結石とビリルビン酸カルシウム結石が主なもので、胆石防止には、糖質の少ない食事と運動が
    よいといわれています。
受診科と治療
  • 内科、あるいは外科を受診しましょう。
  • 無症状の場合には原則として手術はしませんが、胆石の直径が3cm以上のときや、胆のう壁に石灰化が見られるとき
    には手術をします。
  • 症状があるときには、腹腔鏡による手術をします。 腹腔鏡でうまくできないときには開腹手術をします。
  • コレステロール結石で手術をしない場合には、結石を溶かすのにウルソ散が使われます。 とくに、小さな結石がたくさん
    ある場合には有効です。



潰瘍性大腸炎
診断名  : 潰瘍性大腸炎

主な症状 :血の混じった下痢(血便)
        左下腹部痛と切迫した排便感
        若い人に多い
        貧血(青白い顔)


  • 大腸の粘膜が侵されて、ただれや潰瘍を起こす原因不明の病気です。
  • 血の混ざった下痢(血便)と左下腹部痛、我慢できない排便感が出現
    します。 このような症状が繰り返し起こります。
  • 病状の進行とともに血性下痢の回数が増えて、貧血が進行します。 栄養が低下するため
    血液中のアルブミン濃度が低下します。 大腸内視鏡で、粘膜のただれやむみ、排膿などの特徴的な所見が認め
    られれば診断が付きます。
  • この病歴が10年以上で大腸がんの発生率が高くなってきます。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器内科を受診しましょう。
  • サラゾピリン錠、ステロネマ注腸液(ステロイドの注腸液)などが使用されます。 サラゾピリン錠にアレルギーのある場合
    にはペンタサ錠を使います。 重症の場合には、このほかにステロイド剤の経口や静脈注射を行います。
  • 再発を繰り返すので、症状が治まってもサラゾピリン錠などを維持療法として使い続けます。

脂肪肝
診断名  : 脂肪肝

主な症状 :血液検査でGOT、GPTが高い
        通常、肥満もしくはアルコール多飲がある
        症状はない


  • 肝臓に脂肪がたまり、肝臓が腫大する病気です。 肝臓の細胞が破壊されて、GOTやGPTの酵素が血液中で増量 します。
  • 肥満とアルコールの多飲が主な原因です。 ほかに、糖尿病、高中性脂肪血症、長期の
    ステロイド使用、飢餓、輸液栄養(高カロリー輸液)などでも起こります。
  • アルコール性脂肪肝では、治療をしないとアルコール性肝炎から肝硬変へと進行します。 また肝硬変からは、
    肝細胞がんが高率に発生します。 アルコール性肝炎では、GOT値がGPT値よりも高いことが特徴です。 また、肝硬変へ
    移行すると血小板が低下してきます。
受診科と治療
  • 内科、あれば消化器内科を受診しましょう。
  • アルコール性肝炎ではアルコールを減量、あるいは中止します。 肥満があれば減量します。
  • 肝臓改善剤のウルソサン錠や抗酸化作用のビタミンEを投与します。
  • インスリン抵抗性を減らして脂肪を吸収するために、メルビン錠やアクトス錠を使用します。



慢性膵炎
診断名  : 慢性膵炎

主な症状 :慢性的に繰り返す、中央から左にかけての上腹部痛
        通常の胃薬が効かない
        腹部の膨満感、食欲不振、体重減少
        アルコール多飲者に多い
        胃カメラでは異常はない


  • いろいろな原因で、すい臓のすい管(膵臓から消化ホルモンを分泌する)が詰まり、繊維化や破壊が起こる病気です。  80%がアルコールの多飲で起こり、残りは原因不明で発症します。
  • みぞおちからひだりの上腹部にかけての腹痛を慢性的に繰り返します
  • 腹部の膨満感、食欲不振、体重減少などがみられます。 胃薬の効果はあまりなく、胃カメラでも
    はっきりとした所見がないことが特徴です。 進行すると、脂肪便(脂肪を含む悪臭で大量の便)や糖尿病を起こすことが
    あります。
  • 血液中の膵臓アミラーゼが発作時に上昇しますが、無症状の時は正常のこともあります。


受診科と治療

  • 内科、あれば消化器内科を受診しましょう。
  • アルコールを禁止します。
  • 1日の脂肪摂取量を30g以下に制限します。
  • 膵臓酵素であるベリチウム顆粒などを食前に服用します。
  • ガスター錠などを食前に服用して、腸に分泌された膵臓酵素リパーゼが胃酸で分解されるのを防ぎます。



鼠径ヘルニア
診断名  : 鼠径(そけい)ヘルニア

主な症状 :ももの付け根(鼠径部)の腫瘤
        通常は無痛
        立位や腹圧で出現し、仰向けに寝ると消失する
        高齢者や子どもに多い


  • 腿の付け根の前部や腹壁の弱い部分から、腹膜に覆われた腸管が突出する病気です。
  • 腿の付け根からのものを鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、腹部からのものを腹部ヘルニアといいます。
  • 無痛性の腫瘤として触れ、立位や腹圧で出現し、仰臥位(上を向いて寝る姿勢)で消失します。 また、手で腫瘤を
    腹部内に戻せることもあります。
  • 足の付け根の下方にできる大腿ヘルニアは、中年以降の女性に多く見られます。
  • どのヘルニアも、出口で首を絞められたり、突出した腸管がねじれたりして激痛を起こすことがあります(かんとんヘルニア)。


受診科と治療

  • 外科を受診しましょう。
  • 自然治癒は少ないので、手術を考慮します。
  • かんとんヘルニアの場合には、締め付けられた腸が壊死(くさる)をおこすので、緊急手術が必要です。



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子宮頸がん郵送検診キット【ヘルコズショップ】
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大腸がんの郵送検査
・食生活の変化で急増中のがんです。 早期発見が重要です。
大腸のための郵送検診キット【ヘルコズショップ】
¥2900

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